歩く地図がんぺー

マレーシアやマレー世界が好きなだけの青年が、マレーシアの歌を翻訳したり、マレー世界についてなにか紹介とかするブログです

天理へおぢばがえり

 どうも。ある伝統宗教信者のがんぺーです。

 先日、奈良県は天理に足を運びました。

 私は大阪に住んでいるので、大阪市内から近鉄奈良線に乗って大和西大寺近鉄橿原線に乗り換え、平端で天理線に乗り換えると、大阪難波からは約一時間で宗教都市の天理に到着です。

 天理の駅に降り立つと、天理教の方がなにか演説してました。大阪でも何度か見たことありますが、天理に降り立った途端見かけるとはさすが天理教のお膝元。雰囲気が感じられます。天理市といえば、宗教団体名が自治体名に採用された唯一の例でしょう。岡山県金光町浅口市に合併されたいま、日本唯一の宗教都市ということになっています。大阪のベッドタウン化している周辺部はまだしも、中心部は天理教の独特な形状の建物が立ち並ぶ天理教都市です。

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天理駅前にある、おそらく天理教の施設。市内中心部に集中する天理教の施設は、学校だろうが病院だろうが宿舎だろうがこの形状の建物が多いです

 天理教では、天理は人類のふるさと。「ぢば」と呼ぶそうですが、人類のふるさとに帰るということで天理教では天理に行くことを「おぢばがえり」と呼ぶそうです。私は天理教徒ではないので、おぢばがえりという言葉を使っていいかどうかはわかりませんが、あちこちに「おかえり」と書いてあるのでたぶんいいでしょう。

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天理市内を走る奈良交通バスも、天理ではおかえりと出迎えてくれます

 天理駅前からは天理本通り商店街を通って天理教本部に向かいます。駅前にあるとはいえ人口約7万人の地方都市、市内にはイオンもあるので、多くの似た条件の地方都市であれば真っ先にシャッター通りになってそうですが、ここ天理本通りは今日の商店街にしては栄えているほうでしょう。天理といえば天理ラーメンが有名ですが、私はラーメンがあまり好きではないので食堂でカツ丼をいただきました。美味しかったです。ちなみにその食堂はフツーの食堂でしたが、店内にかかっているカレンダーは天理教のものでした。

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天理教本部へ続く天理本通り商店街。参道みたいなかんじですかね

 ちょうど行ったときは、こどもおぢばがえりという天理教のなかでも規模の大きい行事のひとつにあたっていて、びっくりするくらいたくさんの子どもがいました。子ども向けか普段からあるのかわかりませんが、商店街にも出店が並び、町中もこどもおぢばがえりの歓迎ムードです。

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近鉄こどもおぢばがえりを歓迎していました

 商店街は天理教本部に近づくにつれて神具店や天理教のはっぴなどを売る店が増えてきます。天理教書店もあり、この記事内の天理教情報はそこで買った本を基に書いていますので、天理教について詳しく知りたい方は最寄りの教会へどうぞ。

 商店街を抜けるとそこは天理教本部のまえです。巨大な神殿が現れます。時期が時期なので子どもが多かったです。

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天理教書店。天理の案内や、日本語版とインドネシア語版の天理教の教典などを購入しました

 実は(というほどでもないですが)天理教本部にくるのは二回目なんですね。中学生のときに部活の合宿で天理に来たことがあり、そのときに朝のお勤めに部員全員で出たことがあります。天理教の詰所(宿泊施設)を使用させてもらったので、顧問の先生が使わせていただいた礼儀としてお勤めに出ようということだったのでしょう。私と天理教の接点といえば、このときの合宿と、前住んでいた家の目の前が天理教の教会だったことくらいです。

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天理教本部神殿。めちゃくちゃ大きくてきれいです

 入っていいかどうかはわかりませんが神殿をひとまわりしました。天理教にはひのきしんと呼ばれる奉仕活動があり、神殿のあちこちで掃除をしていて、巨大で長い回廊もホコリひとつなく清潔に保たれています。天理教徒にとっては神聖な場所なのでのこのこ観光気分で歩き回るのも失礼かなと思いましたが、すごく落ち着いた雰囲気がいいかんじでよかったです。

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本部神殿をぐるり一周。上の写真とはまた別の礼拝堂

 神殿にいるのもいいですが、この日天理に来たのは天理参考館という博物館が目的です。天理参考館というとなにやら天理教の展示ばかりしていそうな名称ですが、天理教に関しての展示は少なく、アジアやアメリカ大陸方面に強い民俗学博物館といったほうが正しいでしょうか。詳しくは紹介しませんが、おもしろい展示物がたくさんあるので、関西の方は次の週末お出かけや博物館デートにおすすめします。遠方の方も、奈良観光のついでに是非どうぞ。

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天理参考館。天理教本部と同じ建物だそうです

 天理参考館は正式名称を天理大学付属天理参考館といい、名前の通り天理大学の施設です。天理大学はもともと天理教の海外布教を目的に作られた語学学校が前身らしいので、いまでも人類学分野に強いのでしょう。実際、日本で数少ない閩南語(台湾語)の辞書のひとつは天理大学が作成しています。

 また、天理参考館でも展示がありますが、アメリカ大陸への布教は盛んだったらしく、いまでもブラジルなどに多くの信者がいるそうです。試しにグーグルマップでブラジルに焦点を合わせTenrikyoと検索したら、天理教の施設がたくさんありました。日系人への布教が中心だとしても、ポルトガル語の知識は欠かせないでしょうし、実際天理大学にはポルトガル語の専攻課程があります。

 このブログはマレー世界が主な話題ということなので繋げておくと、天理大学といえば関西で数少ないインドネシア語が履修できる大学のひとつです。専攻課程があったかどうかは記憶にないのですが、スピーチ大会などでも天理大学からの出場者は珍しくないので、質の高いインドネシア語教育が行われているものと思われます。

 余談ですが、私の大学のときの指導教官がインドネシアの大学に通っていた時、天理教の方が同じクラスにいたそうです。天理教の布教と教典をインドネシアの言語に翻訳するために大学で学んでいたそうです。天理参考館の展示でもありましたが、全く基盤のない土地に行って布教するというのは相当な根気が必要で、たくさん苦労もしたことを考えると脱帽です。

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JTBも遠方からのおぢばがえりをサポート。ちなみに鉄道ファンには天理臨と呼ばれる団体貸し切り列車は有名です

 がんぺーの天理訪問記は以上です。ただの紀行ではありますが、これからもちょくちょくこのような記事も書いていこうとおもうのでよろしくお願いします。

 

天理へのアクセス(公共交通機関

大阪から

 近鉄奈良線大阪難波日本橋、上本町、鶴橋などから乗車)で大和西大寺へ。西大寺から橿原線で平端、平端から天理線近鉄天理へ。難波から約一時間。

京都から

 近鉄京都線に乗車。急行が速い。橿原神宮行きは平端で天理線に乗り換え。奈良/西大寺行きの場合は西大寺で乗り換え。

奈良から

 近鉄西大寺で乗り換え。JRの場合は万葉まほろば線で天理まで。

 近鉄電車は京都から天理行きの急行や普通電車が出ていることがあり、西大寺からでも利用できますが、本数が少ないので平端乗り換えが確実でしょう。